+ + フランス大周遊 + +

* 其の五 *

13 モン・サン・ミッシェル

モン・サン・ミッシェル…生まれて初めて写真で見た時、
スプーンですくって食べちゃいたい!と思いましたっけ…
だって、何だか美味しそうじゃないですか〜。・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・

モン・サン・ミッシェル

時代と共に修道院・要塞・監獄へと姿を変えた世界文化遺産の傑作。
「西洋の驚異」と謳われた、ノルマンディとブルターニュの境にある
サン・マロ湾に浮かぶ神秘の孤島…フランスのみならずヨーロッパ随一の
巡礼の地として栄え、現在では訪れる者全てを魅了する観光スポットです☆
(4人の修道士さんがいらっしゃるそうですが、人出が多くて賑やかだから
落ち着いて修行するのは大変そうだなー(’’*)とか思ったり…)
***
かつては満潮時には島全体が海水に囲まれていましたが、今は
本土と島を繋ぐ水没しない道路があり、行き来が簡単に…
しかし、世界最大級の潮の満干が見られる湾も、砂の堆積によって
スケールを失いつつあり、本来の姿に戻す為の大プロジェクトを計画中!

モン・サン・ミッシェルの紋章 名物ふわふわオムレツ

名物料理ふっわふわオムレツ♪を食べたレストランの暖炉には
ルイ11世がフランス王家の百合を使う事を許可したとゆー
モン・サン・ミッシェルの紋章が…(o≧▽≦)o
***
約300段もの階段を上り、修道院を見学。
生憎の小雨でしたが、霧で全く姿が見えない日よりかはマシです。

騎士の間

テラス〜回廊〜食堂〜レリーフ〜貴賓室〜礼拝堂〜写字室(修道士の仕事場)など
グルリと一周した後、自由散策に…

美しき回廊 内部ステンドグラス

英語が堪能な現地ガイドのオディールさんに「フランス史に興味があって、
ルイ11世関連の物を探してます」って話したら、「お土産屋に沢山
フランス国王の本があるから見てごらん」と教えてくれました。
直ぐに逆戻りで、ギフトショップへ!…すると、お宝がザックザクあるわあるわ☆で
ホクホク気分(*^^*)。妹は図版、私は歴史の絵本やらフランス王家の簡易系図を購入♪
***
海の真ん中に浮かぶ孤島の要塞…とゆー顔を持つ
モン・サン・ミッシェルは15世紀の英仏百年戦争において
110人の騎士によって輝かしい歴史に花を添えます。
勇気と一致団結の守りの精神によって、イングランド兵の
攻撃を押しのけ、敵の包囲から打ち勝った功績…王国奪還の模範として、
ルイ11世は彼らを称え「聖ミカエル騎士団」を結成したのでした。

モン・サン・ミッシェルより周囲を眺望

イングランド軍が砦を築いたと言われる↑たった3kmしか離れていない孤島…。
天候で余計に幻想的な空の色。話はガラリと変わりますが、観光中のイタリア人(?)
ビーチパラソルみたいな大きいASローマの傘をさしていて目立ってました^^;
妹が着ていたFC東京のレインコートが霞む程…(  ̄m ̄)。
***
王の門から始まり、修道院入口まで続く島のメインストリートである
グラン・リュには沿道のレストランや土産物屋などが所狭しと並んでいます。
日本人観光客が多いせいか、中には日本語表記の看板なども…。

グラン・リュ

ちょこまか絵葉書など買っていると、ふと一軒の店先で
素晴らしいシロモノが目に飛び込んで参りました( ̄□ ̄;)!
さっき買ったのより、もっとマニアックなフランス王家系図…今度は
後妻シャルロッタだけじゃなくって、ルイ11世の妃として
ちゃあんとマルグリットの名前も記載されています〜(〃д〃)。
きゃあきゃあ黄色い声を発しながら、店員のおばさんに奥から新しいのを出して貰いました…
「これでいい?」って確認で見せてくれた時、心臓バクバク言っちゃいましたよ〜(><;)。
きっと変な外国人と思われてるんだろーなぁ…と思って「フランス史、好きなんです!」って
興奮気味で話しかけたら、あまり英語は得意な方ではなかったみたいなんですが、
一生懸命「ルイ11世はフランス語だと“Louis Onze”って言うのよ」とか教えてくれて、
更に「日本語では何て言うの?」って興味持ってくれたりして、楽しい一時を過ごしました♪
NHKの「フランス語会話」(昨年度)に出てくるジャニック先生に似た方で、
雨が降ってるからって濡れない様に厳重に包んで下さって嬉しかったです。
***
他にも名物のゲラントの塩など、商魂逞しいバイトの女の子(ジュリエット・
ビノシュ似)から、妹が買ってました…あんまりに日本語が上手いので、思わず
何処で習ったのか?英語で聞いてみたら、働いているうちに自然に出来る様に
なっちゃったそうです…やっぱ語学習得&上達には、積極的に使って慣れるのが
一番の方法みたいですね〜( ̄ー ̄)。

ルレ・モン・サン・ミッシェルからの眺め

全ての部屋がモン・サン・ミッシェル・ビューとゆう素晴らしきホテル
ルレ・モン・サン・ミッシェルに宿泊!眺めは↑な感じでゴージャス気分♪
夕暮れ〜夜のライトアップまで幻想的な風景を堪能…周辺は羊しか
出ない治安の良さに甘え、折角だからとカーテン閉めないで寝ました。
***
ホテルとしての格もかなり良いみたいで、従業員さん達の言葉遣いが丁寧。
皆、上品〜な雰囲気だったんですよ( ̄□ ̄;)!アメニティ類にデザインされた
騎士のマーク…見覚えあるな〜と思って、各部屋に設置されているホテルの分厚い紹介
ガイドを見て納得!以前に勤めた会社で海外と繋がりのある部署の同僚が、いかにも
私が好きそうだからって譲ってくれたのと同じ本でした…此処も載っていたのか〜。
***
翌朝、暗いうちから早起きして、モン・サン・ミッシェルへ向かって続く土手を
ひたすら歩いて行く…段々と明けていく様子は、決して忘れられない思い出になりました。


14 オンフルール

南の港マルセイユと対にして北の港オンフルール…
『風木』のジュールが故郷だって話してるシーンがありましたね。
↑を思い出して、クレープ&ムール貝の昼食時に紅茶を注文!
…しかし、ティーバッグで出てきて悲しかったり(><;)。
映画『ムーラン・ルージュ!』でも御馴染みの音楽家サティの生誕地でもあるそうです。

オンフルールの街並み(真ん中に聖カトリーヌ教会)

海外貿易でエキゾチックな印象とゆー雰囲気はなく、
お年寄りが住みやすそうな穏やかな雰囲気の街でした。
フランスで唯一の木造教会であるセント・カトリーヌ教会を見学。
木の温もりが感じられ、とても落ち着いていました。

土曜日のマルシェ マルシェの様子

丁度、土曜日だったのでマルシェが開かれていました…
中を覗くと、遥々ドイツからビールをキャンペーンしに来た一団が!
「英語、分かる?」って話しかけてくれて、試飲させて貰っちゃいました。
***
こじんまり〜した可愛らしいお店が並んでいたので、妹が
大喜びして入ってました…ボンボン売りのおじちゃん2人に
からかわれながら、お洒落なバッグに詰められたキャラメル味の
キャンディ(激甘)買ったりなんかしました。お土産屋さんでも
覚えたての「いくら?」ってフランス語で聞きつつ、その後の
答えである値段(数字)が分からん妹に、お兄さんが苦手そうなのにも
関わらずカタコト英語で案内してくれて親切だったです。


15 ルーアン

到着と同時にルーアン大聖堂へ。

ルーアン大聖堂 モネのアトリエより臨む

現在はルーアン市庁舎の一室になっているモネのアトリエから臨むとイイ感じに見えます。

大聖堂内 ヴァカンスに歓喜するステンドグラス

中に入ると、とても広くて古いながらも厳格な印象…しかし、初めて有給休暇制度が
出来た喜びを表現した(?)ステンドグラスなんてユーモラスなモノも☆
妹のガイドブックには「リチャード獅子心王の心臓が残されている事でも有名」と記載
されてるんですが…早足だったので、何処にあったのか気がつきませんでした(××;)。
***
英仏百年戦争時代はイングランドに占領され、
ノルマンディ公国として独立していた時代も長かったり、と
非フランス的な歴史を垣間見せる街…木骨組を行かした
地方独特の古い建物が立ち並ぶ小道は散策にはうってつけです。

ルーアンの街並 城壁みたいな小道 フレンチゴシックの傑作

フランボワイヤン様式の傑作サン・マクルー教会を横切り、現代は美術学校に
なっているサン・マクルー回廊(黒死病が大流行した時代に納骨場として
使用された場所)へ…日本人留学生が原爆のイベントを開催していました。

15世紀の大時計

街のシンボルでもある15世紀の大時計は今でも現役!
凝った彫刻が目を引きますが…中には手抜きっぽいモノも?
(わざと逆さまにしたり泣き顔の天使がいるのは、お給料が
少なかった彫刻師さんが腹いせに反発したんだとか^^;)

ジャンヌ・ダルク教会

火刑に処された広場にあるジャンヌ・ダルク教会へ。
海や船をイメージした独創的なデザインで非常に近代的…
内部は壁一面ステンドグラスに覆われています。
実は縁のある地だけでなく、フランス国内中
至る所ジャンヌ・ダルクだらけで驚きます!
***
近くの公衆トイレ入口におじさんが待機していたので、てっきりチップ制だと
思ったんですが、無料で使用できました。混んで行列していたら、
おじさんが機転を利かせて(今は使う人がいないから、と)「車椅子専用」
トイレを案内してくれました。少しずつ都会に近づいたとは言え、此処いら辺も
優しい人が多そうだし、もっと回ってみたかったなぁ(自由時間が皆無で残念!)。
しかし、ところどころに物乞いが現れたり、犬の糞が撒き散らされていたり…で、
さほど美しい街とは言えず、土曜日で大勢の人がゴッタ返していた事もあり
ちょっとゴチャゴチャと煩雑な雰囲気で、私と妹は正直あんまり
好きにはなれなかったりしたのも事実です^^;


*
inserted by FC2 system